灰色風船

無口な人のお庭には にはにはにわの鶏頭が咲く☆☆☆ とりあたまのはなばたけ

この先、わたしの生きていける場所ってちゃんとあるんだろうか。 人見知りは慣れだというけれど、慣れるどころか失敗経験を重ねるたびに、舌も頭も錆びついていく。そしてまた外への壁は厚く厚くなっていく。特に人に誇れる能力があるわけでなし、せめて人並…

ひとつの線路がほしい思わず顔をしかめてしまうくらいまぶしく どこまでも遠く 沿線の駅はすべて無人駅で でも常に こちらをみないお客たちであふれていて 彼らの声はすべて波とあぶくの音にしか聞こえず 私は一人で 長い車両の電車に乗っているそういうひと…

常に創作に頭を置いておくこと 目に映るものに敏感であること・・・という生き方に痛いほど憧れているのに、 実際の自分の生き方と来たらどうしようもなく世俗的だし、ストイックでもなんでもないことにがっかりする。年々、絵から遠ざかって行く自分をどう…

言葉はメレンゲ 焼かなかったので もう 消えた

絵が描きたいな。 やっぱり製本そんなに好きじゃない。 展示じゃなく、製本でもなく、 ただただ自分のためだけにちまちまと絵を描きたい。

お風呂の栓を抜いたら 世界はみるみる吸い込まれ ただひとつ 四歳の時に壊した 温度計の船だけが 底に残っていました

ラジオから流れる大好きな歌手の曲に耳を澄ませていたら 電線からぶら下がった無数の脚の鍵盤が 突然私の心臓をたたきはじめる スタッカートで

(灰色風船、って自分でつけておいて痛いタグだなあと思う。要はまあ似非ポエムみたいなものです。洗練されてなくて、あんまり高いとこも飛ばない感じの。天井すれすれのところを、申し訳なさそうに浮いてるようなやつ。すぐしぼむやつ。)永遠の助走は続く。…

ねむるときはねむる。おきるときはおきる。 夢遊病者みたいな絵はつらい。良質の夢は見られないし、足踏み外して転ぶし。