ひとつの線路がほしい

思わず顔をしかめてしまうくらいまぶしく
どこまでも遠く
沿線の駅はすべて無人駅で
でも常に こちらをみないお客たちであふれていて
彼らの声はすべて波とあぶくの音にしか聞こえず
私は一人で 長い車両の電車に乗っている

そういうひとつの線路がほしいな と ふとおもった